4万hit御礼企画

「アイツについて」で座談会 By【あなぐら】さま


[--] 座談会を始める前に、まず今日の出席者を確認します。ひとりずつ自己紹介をどうぞ。
    朝来「面倒だけど、仕方ないわね。守門朝来よ」
    司「紅月司だ。……で、どうして場所が俺の部屋なんだ?」
    朝来「九竜組の屋敷が広いからでしょう」
    司「そういや、前にも朝来の急襲があったなぁ……」
    朝来「何か言った?」
    司「さ〜て! じゃあ、はりきっていこうか!!」

[01] 今日のテーマは「アイツについて」ですが、どなたについて話し合いますか?
    朝来「……そりゃ、アイツに決まってるでしょう」
    司「いや、わかるけどさ、一応ちゃんと言っとこうぜ? 俺は竜二、朝来はあのポリスについてだろ?」
    朝来「……まあ、そうなるわね」

[02] その方と出会ったのはいつですか?また、自分とはどんな関係ですか?
    朝来「……あんまり出会いのことは思い出したくないんだけど」
    司「そうなのか? 俺は、いつだっけな。よく考えるとすごく幼かった頃から一緒にいる気がするぞ」
    朝来「ちょっと、最初の出会いくらいちゃんと思いだしなさいよ」
    司「そんなもん、忘れちまったんだからしょうがないだろ。それより、お前はどうなんだよ」
    朝来「…………(死ぬ気だったときに襲われかけたなんて言えるわけないでしょ!!)」
    司「おーい。まあ、いいか。次は、どんな関係って……俺は竜二のボディガードだな」
    朝来「あんたまだそんなこと言ってるの」
    司「そ、そんなこととは何だよ。別に間違っちゃいないだろうが」
    朝来「毎朝毎晩襲われてるくせに、よく言うわ
    司「おい、今なんか誤解を招くようなこと言わなかったか……?」

[03] その方に初めて会った時の印象を教えて下さい。
    朝来「ものすごく人相の悪い極道みたいなポリス」
    司「……(否定できない)」
    朝来「逆に竜二はどこから見ても完璧だったわ」
    司「……(ちょっとムッとして)どこがだよ。無口で何考えてんのかわかんねーヤツだったぞ」
    朝来「何よ。バカ月は竜二と初めて会ったときのことなんて覚えてないんでしょ」
    司「う、うるせーな。竜二のことを言うのは俺の役割だろ!」
    朝来「はいはい、じゃ、次ね」

[04] 実際、その方はどんな方ですか?その方の役割やポジションはありますか?
    司「竜二は、九竜組の三代目組長。なぜか組員からは恐れられてるな」
    朝来「当然よ。竜二を畏怖しない組員なんているわけないじゃない」
    司「……だからどうしてお前は竜二のことばっかりそう褒めるんだよ。で? 宗像氏については何かないのかよ」
    朝来「……ムカツク男よ。GRAVE所属の一応ポリス。いつも俺様で、人をからかって、所構わずイロイロ手を出してきたり…
    司「(遠い目をして)お互い、色々苦労するよな」
    朝来「それについては珍しく意見が合うのよね……(ため息)」

[05] その方の趣味や特技、好きな食べ物などはご存知ですか?
    朝来「趣味……何かしら。特技は女を口説くことじゃない? なんだかいろんな女の人と知り合いみたいだし!」
    司「お、落ちつけ、な? いや、ちょっと、どうして座談会に銃とか持ってきてるんだよ!」
    朝来「何よ。あんたみたいな猛獣相手に素手でとか、無理にきまってるでしょうが」
    司「その前に、俺を銃の的じゃないからな!」
    朝来「どうせ憎たらしいくらい避けるくせに、細かいこと言ってんじゃないわよ」
    司「(宗像氏よ、朝来をからかうのもほどほどにしてくれ)……竜二は三度のメシよりヤニが好きってくらい煙草を吸ってるな。いくら言ってもやめやしないんだ。まったく」
    朝来(この間、煙草よりも司を味わう方が数倍言いとかなんとか渋谷と話してたのを偶然聞いちゃったけど……まあ、いいか)

[06] その方について、何かエピソードがあればどうぞ。
    朝来「出会いも経過も結構強烈だったから、エピソードと言われてもね……」
    司「う〜ん、何だろうな。メガフロートの後くらいから、何だか妙に過保護になったような気はしなくもないな」
    朝来「こう見えて結構修羅場をくぐってきてるからね。なんかちょっとしたことって意外と思い浮かばないのかも」
    司「う〜〜ん、エピソード……あっ!」
    朝来「何よ?」
    司「このまえりうぢのやつ、久しぶりにフニャけた顔して眠りこけてたぞ!―――痛っ! なんで殴るんだよ」
    朝来「なんだか、無性にムカついたから」
    司「……」

[07] その方に似合う物(食べ物や服装)を、ちょっと想像して言ってみて下さい。
    司「竜二は、あれで見てくれは悪くないからな。スーツ着て煙草吸ってると、悔しいけどちょっと似合うと思う」
    朝来「アイツも、目つきの悪ささえなければ容姿は良いのよね。悔しいけど。でも竜二と違ってシャツを着崩したりしてる方が様になりそう」
    司「シャツを着崩すってどんな感じだ?」
    朝来「こ、細かいことを気にするんじゃないわよ」
    司「? 何焦ってんだよ」
    朝来「焦ってないわよ!(嵬のバカ!! 毎晩シャツをはだけて迫られてるからつい変なこと言っちゃったじゃない!)」

[08] その方に対する、純粋な自分の気持ちをひとりずつどうぞ。
    朝来「……」
    司「……」
    朝来「ちょっと、バカ月何黙ってるのよ」
    司「朝来こそ何か言えよ」
    朝来「……あいつが死んだら私も死ぬわ」
    司「ど、どういう意味だ…?」
    朝来「あいつがいつもいつも私を守らせろって言うから、大人しく守られてなんかやらないってこと」
    司「あぁ、それなら俺も同じだな。あの馬鹿、大人しく俺に守られてりゃいいのに、この前も自分から銃の前に飛び出てくるんだもんな!」
    朝来「私ばっかりアイツに惹かれてるみたいなのが悔しいから、絶対に見返してやるんだから」
    司(……もう十分宗像氏は朝来に夢中だと思うけどな。朝来を見るときの宗像氏の甘い視線が、怖いというか空恐ろしいというか……まあ、いいか)

[09] 自分たちにとって、その方はどのような存在ですか?
    朝来「正直に言えば、絶対に失いたくない存在、かしら」
    司「……今回は妙に素直だな」
    朝来「……よく考えたら、バカ月しか聞いてないのよね。あんたに今更隠しても仕方ないじゃない」
    司「な、何か珍しくうれしいことを言ってくれたような気がするな」
    朝来「あんたもちゃんと答えなさいよ」
    司「うっ……。う〜〜ん、俺にとっては竜二はもう半身みたいな存在かな」
    朝来「ああ、うん。何となくわかるわ」
    司「……(む、むずがゆい…!)」

[10] では、今日のテーマ「アイツついて」のまとめをお願いします。
    朝来「なんか、結局シマりのない座談会だったわね」
    司「……俺は慣れないことして妙に疲れた」
    朝来「テーマが良くないわよ」
    司「同感だ」
    朝来「まあ、一応終わってよかったわ」
    司「そうだな。まとめもなにもないけど、じゃ、解散で」

[--] お疲れ様でした。
    朝来「じゃあ、私は帰るわね」
    司「もう遅いから送るぜ」
    朝来「……なんであんたはそう無駄に男前なのかしらね」
    司「……あ〜〜、まあ今回はいらねーみたいだけどな……」
    朝来「バカ月? 何目を逸らして……」
    宗像「おい、帰るぞ」
    朝来「え? え? なんであんたがいるのよ!?」
    宗像「なんでもいいだろうが。いいから早く来い」
    朝来「ちょ、ちょっと! ちゃんと歩けるから下ろしてよ!!」
    司「おい、竜二。よくあんな危険人物に組の敷居を跨がせたな?」
    竜二「何だ気づいてたのか。あれを門前に野放しにしている方が危険な気がしたんでな。ま、目当てのものを手に入れたんだから早々に帰るだろう」
    司「……組員たちが殺気づいてるのはこのせいか(ため息)」
    竜二「(意味深に司を見ながら)まあ、俺でも逆の立場ならポリスにでも乗り込むかもな(こんな男所帯の場所に置いとけないだろう)」
    司「……なんでだよ。ポリスなら何の心配もないじゃねえか」
    竜二「ふぅ〜」
    司「なんだよ、そのため息は! なんかわからんが腹たつぞ!……って、どうしてお前まえ俺を抱き上げるんだ! おろせーー」





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長々とおつきあいいただき、ありがとうございました。
いつも来ていただいている方へ、ささやかですが感謝をこめて。。
小説のほうの更新が滞っているので、苦肉の策でキャラへの質問コーナーでした。